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私は忘れない

自然災害・犯罪・事故・環境汚染など長年にわたり新聞記事の切り抜きをしてきました。私にとって積み重ねてきたスクラップブックは宝物であり、記事のひとつひとつに深い悲しみ、憤り、苦悩を感じてきました。ファイルの中の記事はどれも決して忘れてはならない事象であり防災・防犯・事故防止などの教訓になっています。過去の事故・事件・災害を風化させることなく皆様の安全なくらしの一助になることを願い、私のスクラップブックの一部を公開します。

学校侵入

1988.7.15
 
午前10時半ごろ、神奈川県平塚市の市立山城中学校3階の音楽室に男が鎌や斧を持って乱入。当時授業中で1年生の生徒を切りつけた後、1年4組や2年4組の教室にも押し入り男子生徒6人と女子生徒2人に重軽傷を負わせ教職員らに取り押さえられた。男は以前、同中の生徒からいじめを受けていた。
1999.12.21
 
午後2時ごろ 京都市伏見区の市立日野小学校の校庭で2年生の男児(7)が校内へ入ってきた若い男にナイフで切りつけられた。男児は首を約二十cm切られるなどして死亡した。校庭には犯行声明文「てるくはのる」が残されていた。その後犯人は自殺。
2001.6.8
 
大阪府池田市の大阪教育大付属池田小で、刃物を持った男が侵入。2時間目の授業が終わった直後の教室を次々と襲い児童8人を刺殺し、教職員を含めた15人に重軽傷を負わせた。その後の供述で宅間は「捕まって死刑にして欲しかった」、「絶望的な苦しみを、できるだけ多くの家族に味わせてやりたかった」、「エリートの子供を狙えば、事件が大きくなると思った」と動機を語っている。平成16年9月14日大阪拘置所で死刑執行。
2003.12.18
 
午後0時35分ごろ京都府宇治市五ケ庄三番割の市立宇治小学校に包丁を持った男が侵入し校舎二階の1年1組の教室で、二人の児童(7)の頭を切りつけた。当時給食を食べているところ男が前の入り口から叫び声を上げて乱入した。
2003.12.19
 
午前10時40分頃兵庫県伊丹市中野西4丁目の市立桜台小学校で男が敷地内に入り込み、6年生の女児が棒のようなもので頭を殴られた。当時休憩時間中で女児は校舎近くの屋外で友人と鬼ごっこをしていた。

登下校中の子どもが狙われた事件

1990.2
 
福岡県太宰府市で下校中の小学一年生男児が誘拐・殺害される。無職の少年(17)を逮捕。
1992.2
 
福岡県飯塚市で登校中の小学一年生女児二人が車に連れ込まれ殺害される。2年7ヵ月後に無職男(56)を逮捕。
1994.4
 
岐阜県羽島市で下校中の小学二年生女児が声をかけられ絞殺される。無職男(20)を逮捕。
1995.1
 
佐賀県唐津市で下校中の小学一年生男児が雑木林に連れ込まれ殺害される。無職男(29)を逮捕。
1997.5
 
奈良県月ヶ瀬村(当時)で下校中の中学二年生女子が連れ去られ三重県山中で殺害される。無職男(25)を逮捕。
1997.8
 
福岡県春日市で登校中の小学二年生女児が防水工の男(24)宅に連れ込まれ殺害される。
1998.4
 
岩手県葛巻町で下校中の小学二年生女児が顔見知りのトラック運転手(45)宅に連れ込まれ殺害される。
2001.10
 
長崎県諫早市で小学一年生女児が車に連れ込まれ殺害される。無職男(23)を逮捕。
2003.5
 
大阪府熊取町で、下校中の小学四年生女児が行方不明に(現在も)。
2004.11
 
奈良県奈良市で下校中の小学一年生女児が連れ去られ遺体で発見。新聞販売所従業員の男(36)を逮捕。
2005.11
 
広島県広島市で下校中の小学一年生女児が殺害される。ペルー人の男(30)を逮捕。

園・学校での事故

【プール】
1999.7
 
東京都立葛西工業高校で同校2年生の男子が水泳部の自主練習中、飛び込みをした際に頭を打ち、両手足に重い障害を負った。正式な部活動後の自主練習時の事故も学校側は責任を負うかが問題になったが、顧問教諭は飛び込みの練習で事故が発生する危険性を認識できたにもかかわらず、立会いになしに居残り練習を許可したことから都に9600万円の賠償命令の判決が下された。
2000.6
 
東京都杉並区立高井戸第二小学校で、水泳の授業中に1年女児(6歳)が溺れ、意識を回復しないまま2週間後に死亡した。児童がどの程度泳げるのかを教諭が事前に十分に把握しておらず、監視も不十分であり安全管理に手落ちがあったとして約2800万円の賠償命令の判決が下された。当時監視していた女性教諭4人を業務上過失致死容疑で書類送検した。
2007.8.9
 
福島県相馬市立桜丘小学校のプールで一年生の男児(6歳)がうつぶせの状態で浮かんでいるのを付き添いで来ていた別の児童の母親が見つけ病院に運ばれたが死亡した。プールは夏休み期間中、小学生に開放されていて、男児は同級生と一緒に遊びに来ていた。職員の女性2人がPTAの依頼で監視していた。
【園庭・校庭】
2004.1.13
 
静岡市立第六中学校で昼休み中に校庭で友人とサッカーをして遊んでいた同校3年生の男子(14歳)が突風で倒れてきたサッカーゴールの下敷きになり死亡した。ゴールは固定していなかった。その後同校の校長が事故の責任から自殺した。
2006.1.16
 
福島県下郷町立しもごう保育所で園庭で遊んでいた6歳と5歳の男児が屋根(高さ7メートル)から落ちてきた雪に埋まり、約20分後に助け出され病院に運ばれたが6歳の男児が死亡した。事故当時園庭では雪遊びをしていて、女性職員2人が見守っていた。被害にあった園児は建物の軒下で遊んでいたところ、2階屋根に積もっていた雪(幅7m奥行き8m厚さ80cm)がすべり落ち二人を直撃した。屋根の傾斜が急なため18日に業者に除雪してもらう予定だったという。
【園外・校外】
2004.11.17
 
東京都世田谷区立新町保育園の女児(6歳)が、園外保育で多摩川の河川敷で遊んでいたが、保育士が目を離したすきに川に転落し流され水死した。保育士12人が付き添っていて女児が流されたのに保育士が気づいて助けようとしたが流れが速くて救出できず消防などに通報したという。
2007.6.6
 
兵庫県西宮市の私道で私立睦幼稚園の送迎バスが男児(1歳)をひき死亡させた。男児は母親と一緒に同幼稚園に通う兄二人の見送りに来ていた。母親が兄らをバスに乗せている間に乗降口とは反対の車体右側に回りこんだらしい。運転手は男児に気づかず発進し右後輪でひいた。
2007.7.27
 
九州市小倉北区の認可保育園「中井保育園」で男児(2歳)が園の送迎車のなかで熱射病死した。遠足後保育園から離れた屋外駐車場に止めたワンボックスカーの3列の座席のうち最後尾の座席前の床にあおむけで倒れていた。車のドアはすべて施錠されており、男児は全身に汗をかき重い脱水症状になっていた。男児が車から降りたかを保育士が確認せず3時間放置した。北九州市はこの日午後1時半に33.4度を観測。午後5時後ごろも30度を越していた。
【シャッター】
2004.6.3
 
埼玉県所沢市立小手指小学校で、2年の男児(7歳)が防火シャッターと床の間に首を挟まれ一時意識不明の重体になった。校長らはシャッター横に設置された手動閉鎖装置の保護カバーがなくなっていることを見過ごし、安全管理を怠った疑いや、動いているシャッターをくぐらず、防火扉を通るよう指導する安全教育を怠った疑いがあるとして校長と教頭を業務上過失傷害容疑で書類送検した。
2006.6.7
 
新潟県五泉市立村松小学校で1年男児(6歳)が下りてきた防火シャッターと床の間に首を挟まれ意識不明の重体になった。男児は放課後同校に通う姉ら約20人と講堂で遊んでいたところ、シャッターが下り始めた。児童数人が渡り廊下に出ようとその下をくぐりぬけ、続いて男児もくぐろうとしたところランドセルがひっかかったという。当時は業者が煙探知機などの定期点検中だった。本来はシャッターが下がらないように点検することになっていたが事故が起きたシャッターのほか、校舎の防火扉6箇所とシャッター3箇所も同時に下りていた。
【窓】
2007.6.21
 
東京都世田谷区立武蔵丘小学校で、三年の男児(8歳)が校舎2階の自分の教室の窓から約4m下のコンクリート敷き中庭に転落し重傷を負った。児童は同級生3人と教室でかくれんぼをしていて、先生が来たぞと叫び声があがり男児は窓とカーテンの間に隠れようとし、高さ75cmのロッカーに上がり過って窓から転落した。
2007.3
 
愛媛県伊予市立郡中小学校で6年生の男児が校舎屋上の天窓から転落し重傷を負った。家庭科の調理実習の後、料理を屋上で食べようとしたところ、男児が天窓に乗り、ガラスが割れて校舎内に落下しました。児童は左大腿部骨折などの重傷を負った。校長・担任の女性教諭・施設管理責任者だった副参事の男性の3人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。
2008.6.18
 
東京都杉並区立杉並第十小学校の六年生の男児(12歳)が3階建て校舎屋上の天窓から1階に転落し、死亡した。算数の授業で屋上にいた。教室に戻る際、天窓の上に乗り中央部分が割れ約12m下の一階多目的ホールの下に落ちた。窓の下は1階まで吹き抜けになっていた。窓の周囲にさくはなく、窓の上に上らないようにという指導もしていなかった。校長と教諭を業務上過失致死罪で略式起訴した。 天窓からの落下事故は他にもある。
2001.神奈川県横須賀市
2005.11東京都青梅市立霞台中学校で3年生の男子(15)が屋上の天窓から転落
2007.11東京都青梅市の障がい者支援施設で男性(18)が2階作業中のガラス屋根から転落
2010.4.8
 
霧島市の陵南小学校で3年男児(8歳)が授業中に校舎屋上の天窓から転落して頭の骨を折る大けがを負った 2008.6に東京都杉並区の公立小で起きた男児死亡事故を受け、文科省も対策に本腰を入れ、屋上の施錠や柵やネットの設置などを求める手引書を作り全国の学校に配った。だが、陵南小に過去の教訓は生かされなかった。同小では少なくとも08年から、年1回は屋上授業が続き、事故前日に点検をした担任教諭は「過去の事故に思い至らなかった」と話した。鍵を管理する教頭も、柵設置などの安全対策が取られていないことを知らず、校長は当日、屋上授業があることさえ知らなかった。校長は、屋上授業容認の理由を「まさか天窓に乗るとは思わず、大丈夫と思っていた」と釈明した。

ベビーカーによる列車事故

2002.9.4
 
午前8時45分頃JR京葉線の東京駅ホームでベビーカーを押した母親が普通電車に乗ろうと駆け込みベビーカーの片側前輪をドアに挟まれた。車輪の幅は約2センチ。ドアの異物感知システムが作動せずに電車は発車し、約20メートル進んで緊急停止した。ベビーカーは転倒、載っていた男児(2)がホームに投げ出され、額に軽いけがをした。運転士はドアが閉まったことを示す「パイロットランプ」が点灯したため、発車したという。多くの鉄道会社は東京駅の事故を受け「改めて注意喚起するが、対応を変えるつもりはない。」実際に事故が起きても「基本的にはお客様自身の責任で対応していただきたい」との立場だ。ベビーカーを畳んで乗るべきかそのまま乗るか。ベビーカーの乗車マナーにまだ答えはない。
2002.10.16
 
午後3時15分頃JR山手線内回り秋葉原駅のホームで電車が扉にベビーカーを挟んだまま発車した。車掌が気づき、電車は約10メートルベビーカーをひきずったまま走って緊急停止した。ベビーカーに乗っていた女児(1)にけがはなかった。女児の母親がベビーカーを押して電車に乗り込もうとしたところ、ベビーカーの右前輪付近が挟まれた。母親はホームに残され、電車は女児を乗せたベビーカーを扉に挟んだ状態で発車した。電車はドアが閉まると運転席の「パイロットランプ」が点灯する仕組みだが、扉に挟まったものが2センチ以下だと反応しない場合もあるという。運転士は点灯を確認後に発車したとみられる。ホームは緩いカーブになっており、車掌の位置からベビーカーはほとんど見えない。車掌はホームの客の騒ぎに気づいて停車させたとみられる。
2007.5.24
 
午後2時45分頃JR山手線内回り神田駅のホームで電車がドアにベビーカーを挟んだまま発車し、約20メートル走行。ホームにいた客が非常ボタンを押して緊急停止させたがベビーカーに乗っていた男児(4ヶ月)ら三人が軽症を負った。母親が男児の乗るベビーカーを押して電車に乗ろうとしたが、間に合わないと判断してベビーカーをホーム側へ戻した際、ドアが閉じて前輪が挟まれた。電車はベビーカーをひきずった状態で発車したため、近くにいた客がホーム上の非常ボタンを押したという。停止直前、近くにいた男性会社員が男児を抱きかかえて助け出したが転倒し、男児が額をすりむき、会社員も腕に軽症を負った。母親も転んで軽症。当時ホーム上に駅員はおらず、安全確認は車掌が一人でしていた。車掌は乗客の乗降に異常がないかどうか、肉眼と監視カメラの映像で確認してからドアを閉める。ドアが完全に閉まったことが確認されると運転台のランプが点灯し、運転士が出発させる流れだという。神田駅のホームはほぼ直線だが、3両目のドアは車掌のいる最後部からは見えにくく、カメラ映像でも小さくしか見えない。ベビーカーが挟まれる同様の事故は02年秋に東京駅のJR京葉線と秋葉原駅の山手線で発生。この事故を受けて同社は04年3月までに、2枚のドアが接する部分にあるゴムの一部を硬くして、幅2センチ程度のものが挟まっても検知できるよう、首都圏を走るほぼすべての電車を改造した。
2007.5.31
 
『神田ベビーカー事故危機一髪だった』JR神田駅で4ヶ月の男児がベビーカーごと電車に引きづられ、軽症を負った事故で、電車は急停車するまで60~80メートル走っていたことがわかった。ベビーカーはホームの端にあったフェンスに衝突したとみられ、さらにホームを外れて約20メートル進んでいた。ホーム上で客らが男児を救出しなければ、大惨事になった可能性もあった。ベビーカーに挟まれた3両目はほぼ全体がホームから外れて停車していた。ホーム端とフェンスのすき間は約40センチしかなく、ベビーカーはフェンスに衝突したとみられる。また、男児の救助の様子も判明。発車直後、34歳と41歳の男性会社員二人、さらに48歳の会社役員の男性が次々にベビーカーに飛びついて助けようとしたが、男児がベルトで固定されていたため、三人ともベビーカーに引きずられて転倒。ところが三人が次々にベビーカーを揺さぶったおかげで、電車が20メートル走ったあたりで、男児がホームの上に転がり落ちてきたという。男児はこの時、頭に軽症を負った。
2007.9.20
 
午前10時10分ごろ、南海電鉄高野線萩原天神駅で、難波発河内長野行き普通電車の2両目から下車した母親が男児(1)の乗ったベビーカーを降ろそうとしたところドアが閉まり、電車はベビーカーの取っ手をドアに挟んだまま発車した。電車は男児の乗ったベビーカーを車外に宙づり状態にして約134メートル走行し、ホームから約50センチ先の踏み切りで緊急停止した。男児は電車が止まった近くの踏み切りで通行人に救助されて無事だった。男児にけがはなかった。母親はホーム上を数メートル引きずられて転倒し、腕などに軽症。乗客が車内の非常通報ボタンを押し、ブザー音を聞いた運転士が緊急停止させた。ホームには駅員はいなかった。安全確認が不十分だった可能性があるとみて業務上過失致傷などの疑いで調べている。南海電鉄によるとドアは車掌が手動で閉めるが、同駅ホームはカーブしているため6両目の車掌から2両目付近は見えず、ホームにある2台のモニター画面で安全を確認していた。車掌は「女性の陰に隠れてベビーカーは見えなかった。ドア閉め表示灯も消えたので運転士に出発の合図を出した」と話しているという。

遊園地事故

2007.5.5
 
大阪府吹田市のエキスポランドで全長約1キロのジェットコースターアトラクション「風神雷神Ⅱ」が走っている最中に脱線し、乗客一人が亡くなる事故が起きた。車輪を支えていた車軸が折れてしまったことが直接の原因だったが安全点検のやり方や仕組みに問題があったこともわかってきた。このジェットコースターは立って乗るタイプで、最高速度は時速75キロで約1キロのコースを2分20秒で一周する。1992年に設置されてから15年たっていた。事故は6両編成のうちの2両目左側の車輪を支えていた車軸が、「金属疲労」のため突然折れてしまったことで発生した。エキスポランドでは:毎年1~2月に定期点検を行ってきたが、今年は超音波や磁石を使って車軸などに傷や亀裂がないかどうかを調べる検査をしていなかった。忙しかったので大型連休が終わったら行なうつもりだったという。今の法律では、コースターは遊びのための施設であり、乗り物ではないということになっている。そのため電車や飛行機のような厳しい安全点検が求められていない。中には時速100キロ以上も出るコースターもある。超音波や磁石を使って詳しく調べる検査は「深傷試験」と呼ばれているが必ずやらなくてはいけないかというとはっきりしていなかった。「やるかどうかは、自主的に決めること」「義務ではないから」といった理由で、この検査をしてこなかった遊園地もある。国土交通省は事故を受けて探傷試験を遊園地に義務づける方針を決めた。
1990.4.2
大阪市鶴見区の「国際花と緑の博覧会」(花の万博)会場で、連結ボートが人を運ぶ「ウォーターライド」で玉突き。ボートが転落するなど24人が重軽傷
1990.5.31
大阪市鶴見区の「国際花と緑の博覧会」(花の万博)会場で、ジェットコースター「風神雷神」が27メートルの高架の最上部で立ち往生。乗客48人が保守点検用の通路を歩いて避難。
1998.4.26
神戸市中央区の神戸ポートピアランドのジェットコースター「ダブルループコースター」で、走行車両が乗降場に停止していた車両に追突。21人がけが
2000.11
宮城県栗原市の細倉マインパークで99年4月~2000年8月、屋内ジェットコースターに乗った小学生計3人が鎖骨を折る事故が相次いでいたことが発覚
2001.5.6
山梨県富士吉田市の富士急ハイランドで、2人乗り滑空コースター「バードメン」が走行中に急停止。乗っていた大学生2人が腰の骨が折れて重傷
2002.9.4
山梨県富士吉田市の富士急ハイランドでジェットコースター「ドドンパ」が高さ52メートルの頂上部で突然停止
2003.4.30
山梨県富士吉田市の富士急ハイランドで「ダブルループコースター」が頂上手前の高さ25メートルで停止、乗客21人が避難
2003.8.23
三重県桑名市のナガシマスパーランドで走行中のジェットコースター「スチールドラゴン2000」の車輪が落下、隣接するプールで遊泳中の男性に直撃し重傷。急停止で乗客の女性1人も背骨が折れる重傷
2003.9.6
米カリフォルニア州のディズニーランドでジェットコースター「ビッグサンダー・マウンテン鉄道」が走行中に脱線。乗客1人が死亡、10人が重軽傷
2003.12.5
千葉県浦安市の東京ディズニーランドでジェットコースター「スペース・マウンテン」が走行中に車軸が折れ、車輪が外れる。けが人なし
2004.7.27
三重県桑名市のナガシマスパーランドで子ども用ジェットコースター「チルドレンコースター」の車輪が脱落し、小学生2人が腕や頭に軽いけが
2005.4.18
東京ジョイポリスの落下遊具「ビバ!スカイダイビング」で安全ベルト締められないまま乗せた下半身の不自由な男性が、約5メートル下に転落して死亡
2005.9.15
山梨県富士吉田市の富士急ハイランドでジェットコースター「キング・オブ・コースター・フジヤマ」が頂上手前の高さ約60メートルで停止、乗客27人が係員の誘導で避難
2007.6.9
米アーカンソー州の遊園地で走行中のジェットコースターが停電のため停止し、乗客10人余りが逆さづりの状態で取り残された。回転するコースの頂上部に当たり、地上約46メートルの高さ。30分後に全員がはしご車で救助され、1人が首の痛みを訴え病院に運ばれた。
2007.8.4
パリ郊外のサンジェルマン・アンレイの遊園地で高速で回転する乗り物の座席が故障のため落下し、乗っていた48歳と21歳の父子が死亡、2人が重傷を負った。事故があったのはイタリアの会社が製造した「ブースター」と呼ばれるシーソー型の乗り物。長さ40メートルのアームの両端に座席が取り付けられ、最高時速90キロで時計の針のように回転する。死傷した4人の乗っていた座席は、何らかの原因でアームから脱落、地面に落ちたとみられる。アームの反対側の座席に乗っていた客2人は地上約40メートルの高さに取り残され、数時間後に救出された。
2007.8.13
韓国南部・釜山市影島区に設置された移動式遊園地「ワールドカーニバル」で午後5時半ごろ、観覧車のゴンドラ2台が衝突し、うち1台のドアが開き、乗っていた1家族7人のうち5人が死亡した。観覧車は高さ66メートルで、42台のゴンドラを設置。約20メートルの位置で1台のゴンドラが動かなくなり、後続のゴンドラが衝突。衝撃で衝突されたゴンドラのドアが開き、家族7人のうち6歳男児ら5人が外に投げ出され死亡した。残る2人と衝突したゴンドラの乗客は無事だった。
2007.10.25
北海道岩見沢市志文町の遊園地「北海道グリーンランド」で、回転式の大型遊具「ロトシェイク」が故障し、女性客2人を乗せたまま、地上約30メートルの高さで緊急停止した。2人は30分後に救出され、けがはなかった。ロトシェイクは座席が取り付けられたアームが時計の針のように回転する遊具。コンピューター制御で訓点しているが、25日午後4時ごろ、安全装置が作動し、最高地点近くで停止した。乗っていた2人はあおむけに近い姿勢で、安全バーで支えられて座席に座っていたという。
2008.1.4
北九州市八幡東区のテーマパーク「スペースワールド」でジェットコースター「タイタンⅤ」の連結器が外れ、13人が負傷した。連結器から脱落したナットを発見。目立った損傷がないことから腐食や金属疲労ではなく、ナットが振動で緩んだか、大きな力が加わって抜けた可能性が高いとみている。
2008.8.12
北海道岩見沢市志文町の遊園地「北海道グリーンランド」で、旋回式の遊具「マンハッタンドリーム」から旭川市の大学3年生男子が転落し腰の骨を折る重傷を負った。異常音がした遊具を係員が緊急停止させ、はしごを使って乗客を降ろしていた最中に、再び動き出してはしごがはずれた。男性は遊具にしがみついて宙づりとなり、約14メートルの高さから転落したという。この遊具は座席が水平に旋回するもので、定員は20名。当時9人が乗っていたという。毎朝の点検と毎春の法定点検を行なっており、いずれも異常はなかったという。
2010.5.7
東京都練馬区の遊園地「としまえん」で回転遊具「フライングカーペット」に乗っていた男子15歳が作動中の遊具から転落し重症。係員がバーの固定を確認して作動させた直後男子生徒が横になって寝る姿勢をとり、両足がバーから抜けたという。気づいた係員が緊急停止ボタンを押したが男子は投げ出された。

遊具事故

【公園】
2004.4.2
大阪府高槻市登町の府住宅供給公社下田部団地内の公園で、6歳の男児と10歳の女児が同じ遊具で午前と午後に相次いで指を切断する事故があった。二つの事故の間は約5時間半あったが公園を管理する府住宅供給公社は遊具の使用を禁止していなかった。この遊具は「メリーゴーランド」と呼ばれ、円形の台座の上にいす4脚が並んだ乗り物。中心にあるハンドルを手で回すと台座が回転する仕組みになっている。最初の事故は2日午前10時50分ごろ、兵庫県三田市の男児(6)が金属製のハンドルの支柱に開いていた穴に右の人さし指が入り、回転した際に指の先端付近から切断された。さらに同日午後4時半ごろ、同じ遊具で遊んでいた公園に住む女児(10)が穴に右人さし指は入った際、指の第一関節付近から切断されたという。指が入り込んだ支柱の穴は、事故直前に人為的にボルトが抜かれて開いた可能性のあることが調べでわかった。2件の事故後も遊具はさらに夜まで放置された。19時半までに公社が遊具を使用できないように措置。
2004.4.2
宇都宮市上戸祭町の上戸祭2号児童公園で、午後4時10分ごろ、飛行機の形をしたジャングルジムの一部が折れ、ぶら下がって遊んでいた小学五年の男子が転落し、頭を4針縫うけがをした。プロペラ部分につかまってぶら下がっていたところ、プロペラを本体に固定する軸木が折れて約2メートル下の地面に落ち、頭部右側に鉄パイプ製のプロペラがあたったという。
2005.10.16
午後5時10分ごろ、大阪府枚方市西船橋1丁目の児童公園「船橋川ちびっこ広場」で、小学校一年の女児がブランコで左手小指の先端1センチを切断した。ブランコは鉄製で、長さ1.7メートルの鎖でつながれた台座が二つある。女児はこのうちの一つの近くで遊んでいたという。女児が帰宅後に「一人でブランコで遊んでいてけがをした」と話した。父親が公園に行き、ブランコの下で指の一部を見つけたという。
2007.4.15
横浜市戸塚区戸塚町の十九ノ区公園で午後2時40分ごろ、小学二年の男児が複合遊具に足を挟んでけがを負う事故があった。友人2人と遊んでいた男児が、滑り台やトンネルを一体化した遊具で、9センチ間隔に並べられた歩行用の鉄製の棒の間に落ち、抜けなくなった。居合わせた同級生の父親が119番通報し、駆けつけたレスキュー隊が油圧ジャッキで鉄棒の間を広げて救出。児童は足に軽いけがを負った。
2007.6.4
東京都足立区西竹の塚1丁目の区立大境公園で、午後5時すぎ、遊具のタイヤブランコが落下し、遊んでいた子ども3人がけがをした。けがをしたのは小学六年生女子2人と四年生の女子。2人が乗り、1人が揺らしたところタイヤが落ちたという。胸などを打ったが、けがの程度は軽い。このブランコは83年に設置され、タイヤを三つの鉄製チェーンでつるす構造。ブランコを支える鉄製の梁からチェーンが外れていた。梁とチェーンをつなぐ金具の磨耗が原因とみられる。
2007.6.20
横浜市中区の本牧元町公園で午後5時50分ごろ、小学六年の男子2人が木製支柱の頂上部に取り付けられていた鉄製パイプにぶら下がって遊んでいたところ、支柱が折れて倒れた。2人は軽いけがを負った。横浜市の男性職員は事故直前の午後4時半ごろ、近くの住民から事務所に寄せられた「遊具がぐらついている」という通報を放置し、男児2人に軽傷を負わせた疑いで、公園を管理していた横浜市中土木事務所の50歳代の男性職員を業務上過失傷害の疑いで立件した。
2007.7.5
午前9時20分ごろ、横浜市南区高根町の阪東橋公園で、ブランコの鋼鉄製の支柱が根元から折れ、乗っていた小学二年の女児2人と男児1人が軽傷を負った。ブランコの鋼鉄製の支柱は赤茶色にさびて内部はぼろぼろだった。けがをした三人の児童は「まちたんけん」の校外学習に来ていた。
2007.10.15
千葉県習志野市香澄の市立香澄2号児童公園で、ブランコの座板をつるすチェーンが本体から外れ、小学二年生の女児がけがをした。チェーン上部の鉄製フックが本体と違うメーカーのものだったのが原因としている。ブランコに乗っていた女児が投げ出され、鉄柵に後頭部を打ち、7針縫うけがをした。ブランコは1982年に設置。11日に行なわれた市の点検でフックに磨耗が見つかり、保管部品と換えられたばかりだった。
【校庭】
1999.2
高知県の小学校で、張ったワイヤを移動する滑車に取り付けられたロープが切れ、ぶら下がっていた女児が落ちて顔にけが
2000.2
静岡県の小学校で、縄のつり橋でねじれた縄に首を挟まれた男児が、宙づりとなって死亡
2000.7
福井市の小学校で、鉄製の回旋塔の支柱が折れて倒れ、中学生3人がけが
2003.6
松江市の小学校で、遊具に手でぶら下がっていた女児が転落、顔を打って鼻を骨折
2004.4
大阪府の小学校で、ブランコの鎖と座板をつなぐボルトのナットが外れ、女児が倒れる
2004.4
岐阜市の小学校で、校庭の鉄製平均台が倒れ、近くにいた男児が足にけが
2004.5
水戸市の小学校で、鉄製登り棒の頂上にある横棒の溶接部分がはずれ、ぶら下がっていた女児2人が落下してけが
2005.5
岩手県の小学校で、木製遊具からつり下がっていたロープの金具が壊れ、ぶら下がっていた女児が落下して足を骨折
2005.9
大阪市の小学校で、女児が登り棒の支柱のつなぎ目に指を挟み、小指を切断
2005.12
埼玉県の小学校で、うんていの下にタイヤが連なる遊具から転落し、男児が顔を骨折
2007.4.11
岐阜県大垣市の小学校で、木製遊具の支柱が折れて、ロープにつかまるなどして遊んでいた3~5年生の児童13人が転落、けがをした

残留農薬

2007.2.17
 
栃木県鹿沼市の農協「JAかみつが」から出荷された「とちおとめ」から基準を超える農薬が検出された。出回ったイチゴは新潟、東京、横浜、盛岡の市場に出荷されていた。「大人が1日に10粒程食べても問題はない」と安全性が強調されたが、子どもが10個以上食べたらどうなるのか。イチゴに残留していたのはホスチアゼートという有機リン系の殺虫剤だ。農作物に根腐れを起こす、土壌の線虫を駆除するため、イチゴの苗を植える前に散布される。食品衛生法で定められた濃度の基準値は0.05ppmだが、今回はその8倍を越す0.44ppmが検出された。1ppmは0.0001%。ホスチアゼートは、そもそもどんな毒性があるのか。農林水産省農薬対策室の担当者は「発がん性はないと言われ、神経に悪影響を与える毒性が指摘されている。毒性としては強いものではない」と説明する。安全基準を作った厚生労働省基準審査課によると子どもが1日10粒を食べても大丈夫かどうか、について厚労省の担当者は「子どもや高齢者、妊婦も想定して、幅をもたせて作っている基準値なので、8倍の濃度なら健康への影響はない」と断言した。JAかみつがによると、鹿沼産イチゴは179の農家が生産しているが、このうち4農家のイチゴから基準値を上回るホスチアゼートが検出された。ホスチアゼートを含む農薬は38農家が実際に使用していた。通常イチゴの苗を植える前の8月下旬ごろに散布するが、4農家のうち1農家は「苗を植えた後に使った」と説明した。ほかの大半の農家では別の殺虫剤が使われていた。179のイチゴ農家のうち、無農薬でやっている人はいないという。東京都で青果卸をしている市場関係者は今回の残量農薬の発覚について「消費者の食の安全意識の高まりを受け、減農薬や有機栽培の方向に向かっているのに、予防用に殺虫剤を使っているところがまだあるのかと驚いた」と指摘する。線虫駆除のために、「あまおう」や「とよのか」のイチゴの産地である福岡県では「太陽熱を使って土の温度を45℃以上に高め、線虫を死滅させる方法が主流」という。